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植林のススメ

森が危ない! そう考える人が立ち上がり、世界各地で植林活動が始まっています。 北海道・富良野で脚本家の倉本聰さんが主宰する「富良野自然塾」も、そうした活動のひとつ。植林を通じて自然との関係性を五感から取り戻そうという活動です。自然塾に参加すると、まず始めに体験させられるのは、息を止めてみるということです。皆さんも、ちょっとやってみてください。

時計

ほんの数分のあいだ息を止めるだけで、ものすごく苦しいですよね。水が無くても1週間ぐらいは大丈夫ですが、空気(酸素)が無くなると私たちは数分しか生きることができません。その酸素を生み出しているのが森です。森が無くなることは、私たちの命に関わる大問題です。

森は再生が可能です。一度無くなってしまった森を元に戻すのは大変なことですが、それでも時間をかけて努力すれば徐々に戻すことができます。ある程度まで戻れば、自然の力で森が回復していきます。自然の力はすごい。
森林消失は1秒間にテニスコート20面分。それに対して、植林のスピードはテニスコート5面分。まだまだ追いつきませんが、森林の消失を抑え、植林によって森を増やすことで、100年後の未来は確実に変わっていく。そう信じて行動することが大事ではないでしょうか。このページの一番下に、失われた森を再生するための植林活動を行っている主な団体へのリンクを掲載しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

樹木の赤ちゃん
富良野自然塾で見つけた樹木の赤ちゃん「実生(みしょう)」。森の再生は、全ての生命を未来につなぐ大事な仕事です。(Photo:Soichi Ueda)

関連ページ
→地球リポート#29 森を育て、人を育てる〜「富良野自然塾」の試み


植林活動を行っている主な団体へのリンク集

→アジア植林友好協会「生命の森づくり」プロジェクト
 寄付を通じてボルネオの熱帯雨林やアジアでの木材生産に参加

→IMAZON(英語)
 アマゾン地域で質の高い森林保護に向けた調査、研究、政策提言等

→オイスカ 子どもの森計画
 世界中の子どもたちが参加する学校単位の森づくり運動

→FoE Japan「Fair Wood」キャンペーン
 国際的な違法伐採をなくし、豊かな森林を守るための活動

→グリーンベルト運動(英語)
 ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさんの、アフリカの女性による植林活動

→アマゾン群馬の森
 ブラジルに移住した群馬県出身者が中心になって、アマゾン地域で植樹活動などを展開

→タンザニアポレポレクラブ
 東アフリカのタンザニアで村人と取り組む植林活動

→地球緑化センター
 中国各地の植林、日本国内「緑のふるさと協力隊」など緑のボランティア活動

→熱帯農林技術開発協会
 経済活動や焼き畑によって破壊されたフィリピン熱帯林の保全やエコツアー

→ボルネオ オランウータン サバイバル ファウンデーション 日本
 森林伐採の影響を受けて減少しているオランウータンと、生息する森林の保全

→緑のサヘル
 アフリカ・サヘル地域での環境保全活動

→緑の地球ネットワーク
 中国黄土高原・大同での緑化活動

→緑化ネットワーク
 内モンゴル自治区 ホルチン砂漠での植林活動

(リサーチ協力:地球と未来の環境基金


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