地球からの借金生活
では今、人類全体ではどれくらいの資源を使っているのでしょうか。1960年代から、2003年までのエコロジカル・フットプリントの推移をグラフで見てみましょう(縦軸は、全人類の暮らしを支えるために必要な地球の個数です。)
人類のエコロジカル・フットプリント(1961〜2003) (出典:WWF「Living Planet Report 2006」)
1960年代には約半分の地球でしたが、1987年に地球一個分を超え、2003年には地球1/4個分超過していることがわかります。
エコロジカル・フットプリントの考え方を普及させるために設立されたNPO、グローバル・フットプリント・ネットワークは、1月1日から数えて、地球の生産能力を超えてしまった日を「オーバーシュート・デー」と定めて発表しています。その発表によると、2007年のオーバーシュート・デーは10月6日。365日のうち279日間で、その1年で使えるはずの資源を使い果たしてしまったということになります。つまり、1年の最後の3ヶ月を、私たち人類は未来に借金をしながら暮らしているも同然ということになります。
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