日本はメタボ!? 〜世界のフットプリント
人類全体では、1.25個分(2003年)の地球が必要になっていることがわかりました。では、それぞれの国ではどうなのでしょうか。
2003年時点でのエコロジカル・フットプリントのランキングを見てみると、1位はアラブ首長国連邦(地球6.6個)、2位はアメリカ(5.3個)、3位はフィンランド(4.2個)。地球2.4個分の日本は27位。65位のウズベキスタンがちょうど地球1個分という結果でした。
左の地球儀で、「生態学的債務国と債権国」をクリックしてみてください。赤で示された地域が生態学的債務国で、自国の自然の恵みよりも、たくさんの資源を使っている国。緑の地域が、その逆に自国の自然の恵みよりも少ない資源で暮らしている国です。生態学的債務国は他の国から必要なエネルギーや食料を輸入して賄っていることになります。この地球儀を見れば、資源を無駄に使っている国の多くが、いわゆる先進国を指していることがよくわかると思いますが、先進国の「豊かさ」が、過剰な資源の消費で実現しているのだということもわかります。
次に「各国のエコロジカル・フットプリント」をクリックしてみましょう。日本がものすごく太って見えますよね。この地球儀は、その国の暮らしが必要としている資源の量を、その国の自然がもつ生産量(バイオキャパシティ)で割った数字から再現した、いわば「暮らしの肥満度」を表したものです。日本は国土の生産量は地球全体の平均よりも低く、国民ひとりあたり0.7ghaしかありません。それなのに、日本人ひとりあたりのフットプリントは4.4ghaです。つまり、日本人は地球2.4個分の暮らしをしていると同時に、日本6個分の生活をしているということになります。
日本人の暮らしは日本6個分!
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