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2005年8月〜9月の雲の動き

 ダイナミックな雲の動きと言えば、やはり台風やハリケーンでしょう。左の地球儀では2005年8月末〜9月上旬まで、12時間おきの雲の動きを見ることができます。ちょうどこの時期に、北米ではハリケーンのカトリーナが、日本付近では台風11号、13号、14号が発生しました。左の地球儀を操作して、その動きを追いかけてみましょう。

ハリケーン・カトリーナ

   カトリーナは2005年8月24日に発生、28日にカテゴリー5のハリケーンに発達し、最大時には中心気圧が902hpa、最大瞬間風速は80mを超える強さになりました。29日にルイジアナ州に上陸し、ニューオーリンズ市を水没させ、死者1,400名以上、被害総額15兆円に及ぶアメリカ史上最大規模の被害をもたらしました。[地球儀の下のボタンとの対応:01-12]
 カトリーナは2005年にアメリカで発生した11番目のハリケーンにあたります。アメリカでは、ハリケーンには発生した順番にアルファベット順で女性の名前をつけます。そのためカトリーナ(=Katrina)は11番目のアルファベット”K”が付く名前となりました。

ハリケーン・カトリーナ ハリケーン・カトリーナ(2005.8.28) ©NASA

※カトリーナ被害の詳細は、WIKIPEDIAなどをご覧ください。

太平洋高気圧と台風の動き

 8月25日〜9月3日まで、日本の南で太平洋高気圧が強くなりました。そのため、台風が高気圧の周囲を右まわりに進む様子を見ることができます。まず台風11号が本州の南から北上して、26日に千葉に上陸後、東に進路を変え、その後は弱くなりながら南東に進んでいくのがわかります。[01〜06]
 27日に発生した台風13号は、日本の南の海上を西北西に進みますが、太平洋高気圧に阻まれて、北に向かうことができず、そのまま西に進んで中国大陸に上陸しました。[06-16]
 29日に発生した台風14号は、台風13号を追いかけるように西北西に進みますが、9月3日になって太平洋高気圧が弱くなったために、進路を北に変え、西日本に上陸して激しい雨を降らせ、各地に水害をもたらしました。[10-28]

台風13号、14号(2005年) 台風13号、14号(2005年) ©Think the Earth Project

 台風14号の一つの特徴は「大きな眼」でした。9月5日には、九州の南で眼の直径が100kmを超えました。[23]

 台風やハリケーン以外にも様々な形の雲が、常に変化しながら動いていることがわかると思います。いろんな角度から眺めてみて自分なりの発見をしてみてください。

いまの地球

 「最新」というボタンを押すと、過去6時間以内の最新の雲の様子を見ることができます。太陽が地球に落とす日影は現在時刻のものです。

 ※雲の動きに興味を持たれた方は、live earthもご覧ください。live earthは携帯電話に今の地球を表示するアプリケーションです。ウェブサイトでは毎月の雲の動きをアニメーションで見ることができます。

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