ダライラマ法王は2012年の郡山での講演で「世界の平和は宗教を超えた倫理観に基づく。その倫理観を養うには愛情いっぱいの慈悲に満ちた母親の心である」と話されました。子供はそれで猜疑心のない平安な心を持って育つからだというのです。「敬天愛人」―天を敬い、天が人を愛するように、人を愛す。日本には昔から「三方良し」の考え方があります。売り手良し、買い手良し、回り良し、です。ここに私は作り手良し、第一次産業に従事している人たちを入れて「四方良し」を実践しています。一社だけが、一国だけが利益をむさぼることなく、皆がともに利益を共有できるという考えです。私は今だからこそ、こうした日本の倫理観を世界に発信していきたいです。