百年の愚行(ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY)
岡崎京子著/平凡社

1980年代から90年代にかけて、『バージン』『Pink』『東京ガールズブラボー』『リバーズ・エッジ』『ヘルタースケルター』などで一世を風靡した漫画家の短編物語集。素直でありながら皮肉が込められ、開かれていながら内省的で、純愛を感じさせながらもエロい、美しくも痛々しい言葉で綴られている。我々の他者との距離は、この時代から開き始めていたのかもしれない。著者は、1996年に不幸な交通事故に遭ってから筆を折っている。