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Art & Design

被災地に希望を ARTS for HOPE 3年の軌跡

2014.02.25 平澤 直子

花山青少年の自然の家でのアートキャンプ  写真提供:ARTS for HOPE

2月27日、東京・千代田区の廃校舎を利用したアートセンター、3331 Arts Chiyodaにて、ARTS for HOPEの作品展および活動報告会が開催されます。以前地球ニュースでも取り上げたこの団体は、東日本大震災の直後から被災地の仮設住宅や保育園、幼稚園などを回り、300を超えるアートプロジェクトを展開し、笑顔と希望を届けてきました。

震災直後は、手仕事をしながらおしゃべりに花を咲かせるハッピードールプロジェクトや、床一面に絵を描くことで子どもの心と体を開放するハッピーペインティングプロジェクトといった、癒し効果が高く、場所を選ばないプロジェクトが活動の中心でしたが、被災地の復興に伴い、宮城、岩手、福島などの子どもを招待した泊まりがけのアートキャンプといった大型プロジェクトや、児童センターや公園、インドアパークのアートリノベーションといった、復興参加型プロジェクトが増えてきています。

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南相馬でのアートリノベーション・プロジェクト  写真提供:ARTS for HOPE

最初は代表の高橋雅子さんと数人のスタッフだけで走り始めたキャラバンのようなプロジェクトでしたが、この3年の間にサポーターも増え、支援企業一覧には有名企業も名を連ねるようになりました。また、岩手、宮城、福島の3県には支局が開設され、のべ550人にものぼるボランティアスタッフとともに、日々活動を続けています。

世界中が衝撃を受けたあの大震災からもうすぐ3年。プロジェクトの参加者はのべ1万4000人近くにものぼり、スタッフの移動距離は地球1.4周分にもなりました。それでも被災地はまだ復興途中ですし、被災者の心の傷は癒えたとはいえません。終わりのない被災地支援。ARTS for HOPEのスタッフは今日も、被災地に笑顔と希望を届けるために走り回っています。

※作品展・報告会に行けない方にはこちらの報告書(pdfが開きます)や動画がおすすめです。



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平澤 直子