Art & Design
2014.11.06 平澤 直子
Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Alpha 2008
10月30日から11月3日まで、以前地球ニュースでも紹介したスマートイルミネーション横浜が開催されました。
2011年、東日本大震災の年に生まれたこのイベントには、背景に、新たな環境技術を都市にインストールしていくことの重要性、そこにアートを介在させることによる可能性の広がりへの気付きとともに、必要以上に明るくなりすぎた現代の都市景観への反省があったといいます。そんなスマートイルミネーション横浜の今年のテーマは「Primary Light-語り合う光-」。小さなたき火「ちび火」を囲んで語り合うワークショップや、ビルに映像を投影し、あたかもビルたちが個性を持って語り合っているかのような「moving projection theater たてもののおしばい」もありました。
このほかに、地球の模型に、参加者がレシートなどの不要なものを足していくことで光が囲われていくという「Land」、以前地球ニュースでも紹介した、障害者とプロの国際アート展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2014」の光るナイトパレード、女性に対する暴力防止キャンペーンライトアップと、スマートイルミネーション横浜開催当初の「光」+「環境技術」だけでなく、環境問題やその他の社会問題を啓発するような作品も見られ、4年目の発展を感じることができるイベントとなりました。
また、今年はメイン会場の横浜都心臨海部だけでなく、横浜市内の金沢区(10月4日)、鶴見区、(10月24日、25日)、緑区(11月7日から9日)、泉区(11月16日)にも広がりを見せ、そこから中国や韓国のアーティストとともに東アジアへ発信をしていく事業となっています(※)。
メイン会場での開催は終わってしまいましたが、緑区、泉区での開催はこれからです。足を運んでみてはいかがでしょうか。また、メイン会場での開催は来年の同時期となりますので、どうぞお忘れなく!
※今年はスマートイルミネーション横浜全体が、中国・泉州市、韓国・光州広域市との連携で実施される「東アジア文化都市 2014 横浜」事業として開催されています。
関連するURL/媒体
http://www.smart-illumination.jp/