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「共に生きる」を形に 東京で初のウェルフェアトレードマーケット開催

2014.11.17 平澤 直子

11月22日から24日まで、渋谷の代々木公園で、東京では初となる「ウェルフェアトレードマーケット」が開催されます。「ウェルフェアトレード」とは、「ウェルフェア(社会福祉)」と「フェアトレード」を掛け合わせた造語で、社会的弱者といわれる人たちがつくる製品やサービスを適正な価格で購入することによって、「彼らが働くことに生きがいと喜びを得て、自立できることを支援する仕組み」です。

「ウェルフェアトレードマーケット」を手掛けるのは、毎月同園などで朝市を企画してきたアースデーマーケット実行委員会。2006年より有機農家市場をつくり、農家と買い手の交流をはぐくんできた彼らが、今度は障がい者にフォーカス(※)、障がい者と買い手との商品の売り買いやワークショップ、おしゃべりなどを通して、心にある偏見と実際とのギャップを埋め、「偏見のない感性」を磨く交流の場と「多様な個性」がつどう場をつくろうとしています。

昔と違い、今の福祉施設の生み出す製品クオリティーには目を見張るものがあります。一流パティスリーに匹敵するおいしさのお菓子、デザインの優れたパッケージや雑貨。製品の幅も、定番のお菓子や雑貨から、味噌ワインジビエまで多岐に渡ります。彼らやその製品を取り巻く環境は、「かわいそうだから買ってあげる」から「欲しいから買う」に移ってきています。そんな対等な関係が「フェアトレード」であり、障がい者と健常者が「共に生きる」環境を作っていく鍵なのではないでしょうか。

なお、今回のマーケットは、「ブラインドサッカー世界選手権2014」(11月16日から24日)の東京での開催を記念して企画されました。目隠しをしてプレーするブラインドサッカーは、視覚障がい者と健常者が同じフィールドでプレーできるユニバーサルスポーツです。マーケット当日は、ブラインドサッカー協会により障がい者スポーツの体験やモビリティの試乗ができるゾーンも用意される予定です。

いつもの朝市+福祉の休日。新しい製品・新しい世界と出会うマーケットへ、ぜひ足を運んでみてください。

※「ウェルフェアトレードマーケット」では、障がい者以外にも、仕事や家を失った被災者、在宅のケアラー(介護者)や母子家庭、児童養護施設の退所者で行き場のない若者、ホームレスの支援グループなどによる出店も考えていく予定です。



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