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「エシカルファションカレッジ」がパワーアップして今年も開催!

2015.04.28 宮原 桃子

2015年のテーマは「エシカル、持ちかえる」

ここ数年、ファッションの世界でもオーガニックやエシカル、フェアトレードという言葉をよく目にするようになりました。それは、単にサプライチェーンで問題が生じるリスクを避けるためだけでなく、倫理的な配慮をしていること自体がブランドの価値となりつつあるからです。こうした動きは企業だけでなく、地方自治体にも広がり、例えば2011年には日本で初めて熊本市がフェアトレードタウン認証を受け、市として新たな価値をアピールしました。今年3月には、名古屋市議会もフェアトレードの理念を支持する決議を全会一致で可決し、フェアトレードタウン認証に向けた動きが活発になっています。

そんななか、こうしたテーマを私たち消費者が一挙に学ぶことのできるイベントが開催されます。5月9日の世界フェアトレード・デー、そして5月10日のコットンの日。これこそ、フェアトレードやエシカルファッションを学ぶのにぴったりな2日間。昨年5月に1日限定で開催されたエシカルファッションをまるごと学び体験する学校「エシカルファッションカレッジ」が、今年は世田谷ものづくり学校で、2日間にわたり2倍のプログラムで開催されます。

今年のテーマは「エシカル、持ちかえる」。エシカルファッションカレッジで学び体験したことを、毎日の暮らしのなかに持ち帰り、行動につなげていってもらいたいという趣旨です。プログラムを企画するのは、日本のエシカルビジネスを支えるトップランナーの企業や団体。児童労働問題に取り組むNGO「ACE(エース)」、昨年フェアトレードジーンズを発表した「Lee」、フェアトレードファッションのパイオニア「ピープル・ツリー」のほか、エシカルに関連した認証や学校教育、廃棄物処理、旅行などさまざまな分野のエキスパートが講師を務めます。

Leeの細川秀和さん(中央)、ピープル・ツリーのサフィア・ミニーさん(右)、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん(左)による講義は会場も超満員に(昨年のEFCより)

にぎわいを見せたワークショップフロア(昨年のEFCより)


シンポジウムやセミナーでの座学だけでなく、種まきや糸紡ぎ、染め、小物づくり、ヨガなどの体験や、ファッションショー、エシカルや環境をテーマとする映画上映など盛りだくさん。大人だけでなく、子どもたちがフェアトレードを学んだり工作で遊んだりできるプログラムもあり、幅広い世代が楽しめる内容になっています。さらに今年はフードやショップコーナーも充実。

エシカルファッションカレッジは、頭も体もお腹も心も満たされた参加者が、今度は世界を満たしていくようなアクションを起こす、そんなきっかけになるイベントではないでしょうか。



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