Art & Design
2010.08.31 高田 久代
divebombin robin:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by jnewland
ドスンと音がして、オフィスや家の窓ガラスをみると、ぶつかった鳥が地面に―。
毎年たくさんの鳥がガラスによって命を落としたり、傷ついている事態を防ごうと、ドイツのアーノルドガラス社が鳥にやさしい窓ガラス「オルニラクス」を発明しました。斬新なアイディアが世界のデザイン界で最も権威ある賞のひとつといわれるレッドドット・デザイン賞2010の建築・インテリアデザイン部門で最優秀賞を受賞。7月にエッセン市で授賞式が行われました。
鳥はヒトには見えない紫外線を見ることができます。そこでクモの巣にかかる鳥がいないことからデザインのヒントを得て、紫外線を反射する網状の模様をガラスに施し、ヒトの目には透明でも、鳥の目にはしっかりと模様が映るように加工しました。同社と共同開発を行ったマックスプランク鳥類研究所(ドイツ)によると、効果は上々で、一般的な二重ガラスに比べ衝突する鳥が最大75%減るとの実験結果が出ています。
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