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Art & Design

卵ケースのレゴハウス!? その名もEGGOの正体

2011.01.22 宮原 桃子

(c) Goldenhen

オーストラリアのデザイン・ユニット「ゴールデン・ヘン」は、日常的に使われる素材をびっくりするような方法でリユースする作品で知られています。そんなゴールデン・ヘンの新作は、使用済み卵ケースで作った実物大の家。木造を基礎にして、その周りにカラフルに塗られた卵ケースが、まるでオモチャのLEGOブロックのように組み立てられています。800個の卵ケースと300個の卵トレーを飲食店などから集め、6日間夜通しかけて製作されました。「The Original Dream」と題されたこの作品は、LEGOならぬ「EGGO」と呼ばれるシリーズの初作品として発表されています。

デザイナーの一人、ジェームス・ゴールドスミスは、「卵は、生命と、生命のはかなさを表すアイコン。そんな卵のケースがレンガとほぼ同じサイズであることから、今回LEGOのパロディーを思いつきました。素材をリユースすることは、単に資源の無駄を表現するだけでなく、我々のクリエーティビティーの表現なのです」とコメントしています。ゴールデン・ヘンは、数カ月以内に次のEGGOプロジェクトを発表する予定だそうです。

空になった卵ケースは、汚れているわけでもなく、リユースできるにもかかわらず、世界中でその多くが日々捨てられています。筆者が住むドイツでは、使用済み卵ケース(一般的に紙製)は資源ごみとしてリサイクルすることはさることながら、消費者が店やスーパーに持って行って、それに新しい卵を入れて買う(リユースする)光景は珍しくありません。

ゴールデン・ヘンの作品は、私たちが日々無意識に捨ててしまうことに慣れてしまっているモノについて、「本当にもう使えないの?」という疑問を投げかけているのではないでしょうか。



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オーストラリア (アジア/オセアニア

宮原 桃子