Art & Design
2011.03.18 Think the Earthスタッフ
有志の方による二次創作アクションとして制作されたアニメーション (c)Kodai Nishida
今回の震災では比較的被害の少なかった首都圏。しかし今、生活用品や食料品の「買いだめ」が問題となっています。本当に必要としている人のもとへ、必要なものが届くように...と、twitterではさまざまな呼びかけがはじまりました。
このポスターの作者は、@stam_mats2こと、松本隆応さん。広告制作会社につとめるグラフィックデザイナーです。
買い物にいったお店の棚がガラガラになっているのを見た松本さん。「この状況を改善するために、自分はデザイナーとして何ができるだろう」。そこで、twitterで拡散している有益な情報をより分かりやすく・瞬時に伝わるようにすることが必要だと思い、インフォグラフィック(情報・データをビジュアルで表現すること)で伝えるポスターを制作したとのこと。
この問題は、一人ひとりの不安な気持ちが引き起こしていると感じ、それぞれの気持ちを前向きにすることができれば大きなうねりを生み出せるのではないかと信じて行動したそうです。
3月16日に発信されたこのポスターは、あっという間に広がり、見た人が次々とアクションを起こしました。印刷したポスターをお店に持っていき、掲示してもらった人、新聞配達をしているので自分で配りたいという人...。全国の有志が、アニメーションや携帯待ち受けに加工したり、英語版を制作するなど、二次創作アクションも次々と起きています。
予想以上の反響に驚いている反面、共感のメッセージがどんどん広がり、ポジティブな方向へ変わっていっていることにとても感動しているという松本さん。今起きている、「ポスターのデジタルからリアルへ」の動きがさらに加速して、すこしでもポジティブなアクションにつながればと願っています。
誰でも参加できるポジティブなムーブメント、まずは「みんなで分け合えば、できること」からはじめてみませんか?
関連するURL/媒体
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000636-san-soci