Art & Design
2012.05.08 平澤 直子
自由に絵を描く子どもたち 写真提供:ARTS for HOPE
病院や児童養護施設、障がい者施設などで長年「アート」を通じた心の回復をサポートする活動を続けてきたNPO任意団体「Wonder Art Production / Hospital Art Lab」は東日本大震災直後から、被災した人たち、特に子どもたちがアートを通して恐怖感、喪失感、不安感、ストレスや孤独感を癒し、安心と希望がもてる明るい心の状態を取り戻せるようにと、サポートプロジェクト「ARTS for HOPE」を発足させ、地道な活動を積み上げてきました。
ARTS for HOPEはこの1年余、何度も被災地を訪れ、避難所や仮設住宅、病院、保育園や小学校など述べ100カ所以上で、様々なプロジェクトを展開してきました。
あるときは全身を使って絵を描き、あるときは全長6メートルの大きな大きなこいのぼりを作り、またあるときは本物のシャボン玉を飛ばしながら夢のシャボン玉を描く。そうやって、アートやものづくりを通して、心穏やかな時間と温かなコミュニケーションスペースを届けてきたのです。
そして出来上がったのはたくさんの作品と、被災した人たちの笑顔。それらをもっとたくさんの人たちとシェアしようと、5月18日と20日から24日まで、1周年の報告を兼ねた展覧会が東京都渋谷区のギャラリーで開かれます。今後も続いていくARTS for HOPEの被災者支援。これまでの1年の成果を鑑賞し、知り、またこれからの支援を考えるきっかけに、ぜひ足を運んでみてください。
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