Biodiversity
2016.04.15 ミラクルリリオ
JHEP認証"AAA"のくぬぎの森
東京ドーム約4個分の広大な里山を舞台にした埼玉県三芳町の環境テーマパークで開かれる「SATOYAMAと共に生きるEXPO」に行ってみませんか?
4月23、24日に開かれるこのイベントの舞台は、「三富(さんとめ)今昔村」。里山を活かしたアミューズメントパークです。建設廃棄物のリサイクルでトップランナーとなっている石坂産業が運営しています。
空から見た三富今昔村の全体像
「三富」とは、現在の埼玉県所沢市の中富、下富、入間郡三芳町の上富を合わせたもの。300年前、徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保は、やせたこの土壌を豊かにするために木を植え、水を生み出し、里山をつくり、三富と名付けたそうです。地域の人たちみんなが自然を大事にし、雑木林を「ヤマ」と呼び、山百合の花が群生していました。
ところが、私たちの大量生産、大量消費の便利な時代は、里山のありがたみをすっかり忘れてしまいました。そこで、先人たちが大切に育んできた三富の森を再生させるために、石坂産業では、10年ほど前から不法投棄されたゴミを拾い、荒れた木の手入れをしてきました。そして、2012年には、生物多様性を評価する日本生態系協会による日本で2つ目の「JHEP認証"AAA"」を取得。「にほんの里100選」にも選ばれ、自生することが難しいといわれている山百合が咲き、カワセミが鳴き、ホタルが光り、ニホンミツバチが飛び回る里山へと生まれ変わることができました。2014年、里山の新しい価値を再び生み出すため、三富今昔村を開くことにしました。
里山に生息する希少な動植物。左上から時計回りにホタル、カワセミ、山百合、ニホンミツバチ
今回のイベントは、かつてこの所沢で盛んだった所沢絹の養蚕農家を復元した「くぬぎの森交流プラザ」のグランドオープンも兼ねています。埼玉県産のケヤキ材を使って昔ながらの日本の工法で建てた木のぬくもりいっぱいの必見の建物です。
イベントを機にオープンする交流プラザ
この会場では、『バカの壁』で知られる解剖学者の養老孟司さんや、エシカルジュエリーブランドHASUNAの白木夏子さんら著名人による環境、フェアトレード、動物や自然そして人との共生について熱のこもった話や対談が繰り広げられるほか、パーク内では木をふんだんに使ったアスレチックや、ツリーハウスで行うパン焼き体験、コンサート、アート、キッズフリマ、ミニSL、パフォーマンス、ヨガや地元で採れたオーガニックフード、その他様々な出展ブースなど、100以上のコンテンツを楽しめます。例えば、フェアトレードの草分け的なピープル・ツリーの創設者、サフィア・ミニーさんがお話をするだけでなく、ご本人が登場する映画「ザ・トゥルー・コスト」の上映前にもミニーさんの解説が聞けます。
「三富今昔村」は、池袋から約1時間で行ける、いわば"里山ディズニーランド"です(10分おきの無料送迎バスあり)。しかし、ディズニーランドと違うところは、入場無料で、JFEP認証"AAA"のくぬぎの森のなかで本物の自然に癒されることと、さまざまなコンテンツを楽しみながら、環境やフェアトレード、オーガニックといった様々なことを学ぶこともできるテーマパークである点です。
都内のテーマパークにはない、感動と癒しを味わいに、足を運んでみてはいかがでしょうか。公式HPはこちら。EXPOの楽しみ方も掲載されているので、ぜひのぞいてみてください。
関連するURL/媒体
http://santome-community.com/expo/event/