Biodiversity
2010.09.07 ささ とも
seaturtle sillhouette:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by mrtwism
8月31日、米国カリフォルニア州上院は、使い捨てのプラスチック製レジ袋使用を禁止する法案を賛成14、反対21で否決しました。自然保護団体は上院の可決に向け、活発な運動を展開していましたが、レジ袋を製造する化学製品メーカーなど業界団体は職を奪われると猛反発し、ロビー活動を続けていました。同州のサンフランシスコ市などでは、すでにレジ袋が禁止されていますが、州レベルでは全米初となるはずでした。
レジ袋ゴミは海でも深刻です。レジ袋をえさのクラゲと間違えてのみ込んでしまい、被害にあう海洋生物が多くいます。レジ袋廃止を訴える自然保護団体の活動の1つ、ウミガメ回復計画のリポートによると、同州では毎年190億以上のレジ袋が使用され、サンフランシスコ湾地域だけで毎秒100袋以上が捨てられているのです。多くの科学的研究が、カリフォルニア沿岸に生息するオサガメの成体の3分の1がレジ袋をのみ込み、その多くが死に至っていると結論付けています。
日本でも「レジ袋を使用しない」という人が増えてきました。消費者の意識を高めてゴミを減らすことが求められています。
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