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トラを救え! 野生生物犯罪の取り締まりに強力な連携体制

2010.12.11 ささ とも

Sumatran Tiger : Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Chandra Marsono

野生のトラは推定3,200頭にまで減少していると言われています。野生のトラが生息するインド、中国などでは、いまもトラの密猟や違法取引が後を絶ちません。この10年間で、発見されただけでも1,069頭-1,220頭の野生のトラが殺されたという報告書(PDF)もあります。絶滅の危機からトラを救うために取り締まりの強化が求められています。

11月23日、ロシアのサンクトペテルブルクで開催された「世界トラサミット(International Tiger Forum)」で、ワシントン条約事務局、国際刑事警察機構(インターポール)、国連薬物犯罪事務所(UNODC)、世界銀行、世界税関機構(WCO)が、相互に連携して野生生物犯罪に対する法執行の強化に取り組む「野生生物犯罪の撲滅のための国際コンソーシアム(ICCW:International Consortium on Combating Wildlife Crime)」を成立させる基本合意書に調印しました。

国連事務局のユーリ・フェドートフ氏は、「国レベルでは、野生生物犯罪対策に法執行の強化が必要だ。国際レベルでは、絶滅危惧種の国境を超えた違法取引を防ぐために、協力関係および犯罪情報を共有する体制を整えなければならない」と述べています。

野生のトラが生息していない国も消費国としてトラの違法取引に大いに関わっています。日本でも、漢方薬やはく製などを渡航先からおみやげとして持ち込むケースがあるため、経済産業省が注意(PDF)を呼びかけています。



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このニュースの地域

サンクトペテルブルク、ロシア (ヨーロッパ/ロシア

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