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交換もOK、新スタイルの古着ショップで服の循環を

2012.11.22 大野 多恵子

銭湯を改装したNEW YORK JOE EXCHANGEの店内 写真提供:NEW YORK JOE EXCHANGE

古着屋さんが多いことで知られる下北沢の街。そのひとつ下北沢の一番街にある「NEW YORK JOE EXCHANGE」は、2010年の開店以来、古着を売ったり買ったりする人たちでにぎわい、時には朝から行列ができるほど。その人気の秘密とはどんなところにあるのでしょう?

ここは元銭湯だったところを改装したので、店名が「入浴場」をもじった「NEW YORK JOE(ニューヨークジョー)」なのです。ネーミングの粋さもさることながら、銭湯の面影がそのまま残るタイルを利用し、ポップなカラーも取り入れたおしゃれな雰囲気が古着屋のイメージを一新しています。

注目すべきリサイクル方法は、男ものも女ものも不用になった衣類、靴、鞄、帽子、アクセサリーなどを持っていくと、売って現金に換えるか、商品との交換(トレード)かどちらかを選べること。売る場合は、査定価格(店頭販売価格)の30%が現金で支払われ、交換の場合は、査定価格の60%相当分の店内商品と交換できます。ビンテージ古着店としてトレードを取り入れた店は初めてということで注目度も高いのです。査定がつかない場合も、1キロあたり10円で店側が買い取り、ヨーロッパやアジアでリサイクルされるので、持ち込んだものはすべてフル活用されます。

店頭販売商品は平均2000円で、すべてが1万円以下という低価格。ビンテージ、カジュアル、ガーリー、有名ブランドからノーブランドまでバリエーション豊かなこともあって、20代の若者を中心にあらゆる年代の男女に支持され、おしゃれ心を刺激するというわけです。

タンスの肥やしになっていた服がこのようなシステムで買い取られ、また違うだれかがその古着を生かし、全く新しいコーディネートとしてよみがえることで、服の命が生かされます。マネージャーの並木友宏さんは「おしゃれ感覚を楽しみながら、服が循環して地球環境のためにもなればうれしい」と、話しています。多くの人たちに支持され人気店となり、2011年には2号店となる吉祥寺店もオープンしたそうです。



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大野 多恵子