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4匹の羊がパリ公文書館の芝刈り担当に就任!

2013.04.14 山田 由美

crédits : Sophie Robichon / Mairie de Paris

フランスの首都パリにあるパリ公文書館の敷地内にある庭で、4匹の黒ヒツジが4月から10月の任期で新たな仕事に着任しました。その仕事内容というのは芝生を刈ること。つまり草を食(は)んでもらって芝刈りをしてもらうのです。

ヒツジたちはフランス郊外の農場からやってきました。期間中にテニスコート8面分の庭の芝を2週間×3回刈るという業務に従事します。除草薬を使うこともなければ、動力を電気やガソリンに頼る芝刈り機を使う必要もありません。

このエコフレンドリーな方法を実現させたのはフランスの都市域でエコ牧場プロジェクトを展開してきたエコ・テラ社。同社にはいろいろな種類のヒツジがいて、出番を待っています。(おとなしく草をモグモグ食むヒツジは、草を引きちぎって食べてしまう牛より芝刈りにはベターなのです)。同社の社長アラン・ディーヴォ氏は「年に24回芝刈りをすることで生物多様性はうまれません。羊が落とすふんに虫が集まり、鳥がやってくるのです」と言います。

ありそうでなかったこのエコ牧場。「フランスではおよそ10年の歴史がありますが、本格化し始めたのは3年前くらいから」と羊たちの世話を請け負うFerme de Parisのマルセル・コレ氏。使われているヒツジたちは家畜市場ではあまり評価されないローカル種ですが、今では力量を発揮しています。環状線のすぐ隣の巨大な灰色の建物の傍らでもヒツジたちはすぐに馴染んでいたご様子。草を食むというのはその場に慣れた証拠なのだそう。

芝はカーペットのように一様にはならないでしょうが、なんとも素敵な取り組みです。



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このニュースの地域

パリ、フランス (ヨーロッパ/ロシア

山田 由美