Think the Earth

Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by barcoo

買い物中に、商品が安全かつ環境や社会に良いのか気になったことはありませんか？　そんなニーズに応えるべく登場したのが、ドイツの若い起業家が2007年に設立した企業Barcooの携帯アプリケーション。商品バーコードに携帯電話をかざすと、商品情報や価格比較だけでなく、安全性や環境、フェアトレードなどに配慮した「サステナブル」な商品かどうかといった情報が即座に得られるのです。価格比較などの一般情報と合わせることで、もともと環境や社会に配慮した商品に関心が高い「エシカル・コンシューマー」だけでなく、普通の消費者も巻き込みたいというのが同社のビジョン。

今年5月から開始したサステナビリティー情報の機能では、企業のCSR情報やサステナビリティー・ランキングなど、様々な情報ソースが提示されます。現在100万人以上のユーザーがおり、8月からは英仏でも展開。アプリケーションのダウンロード・使用は無料で、同社はモバイル・ショッピングの販売手数料や企業から請け負うモバイル・マーケティングによって収益を確保しているとのこと。CEOのベンジャミン・ティム氏は、「他社との取引が当社のサステナビリティー情報に影響を与えることは全くなく、万が一そのルールを破れば、当社の信用は失墜し、会社をたたまなければいけなくなるでしょう」とコメントしています。

同社は今後欧州全体への展開を計画。米国のGoodGuide社など同種のサービスを行う会社も現れており、今後このサービスは世界に広がると思われます。買い物中に、その場で商品の安全性や環境・社会への貢献度を知ることができたら、消費者が企業のCSRや社会に与える影響はさらに大きくなるでしょう。