Think the Earth

Nordstrom Rack (Union Square):Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Joe Architect

アメリカの老舗百貨店ノードストロームは、「絶対にノーと言わない百貨店」としてその独自の経営理念がビジネス本で出版され話題になった世界的大企業のひとつですが、全米に店舗を持っているにも関わらず、アウトレット店を除くと「ニューヨーク店」が存在しません。そんなノードストロームがニューヨーク進出に向けてオープンした新業態の店舗が今、大きな話題となっています。

8月19日にニューヨークのソーホー地区にオープンした「トレジャー&ボンド（Treasure&Bond）」は利益の全額をNPOに寄付する、新業態のコンセプトストアです。同店ではチャリティーを目的に、利益の全額を四半期ごとにニューヨークの子どもたちを支援する非営利団体を2つ選んで寄付するとしています。

同店はノードストロームの名を冠さず、面積は従来型の店舗の10分の1。ソーホー地区は若者が集まる地域ということもあり、主に若い女性をターゲットに、衣類からインテリア小物まで幅広いカジュアル用品を揃えています。

アナリストは「今回の事業は、影響力のあるニューヨーカーとの接点をつくるチャンスになるだろう」と分析します。ノードストローム社はニューヨークへの本格進出を狙っており、今回の出店はその試金石になるという訳です。

果たして、トレジャー&ボンドはニューヨーカーの心をつかむことが出来るのでしょうか。チャリティーに命運をかけたノードストロームの今後を応援していきたいですね。