Climate Change
2010.01.20 山田 由美
お風呂にプカプカ浮かんでいる姿でおなじみの黄色いゴム製のおもちゃ「アヒルちゃん」をNASA が探しています。事の発端は2008年9月。グリーンランド西岸のJakobshavn Glacier(ヤコブスハブン氷河)の氷穴からNASAの科学者が90匹の「アヒルちゃん」を放ったことでした。近年、グリーンランドの氷河では温暖化により氷が溶けて海に流れ出す現象が加速化しており、その表面下の経路を調べるために、水によく浮くアヒルが旅に出されたのです。
しかし約3カ月後の今、90匹すべての行方がわかりません。高性能なバッテリーも搭載し、GPSで位置がわかるようにしましたが音信不通です。かわいそうに、氷の下のどこかで身動きがとれなくなってしまったのでしょうか。
NASAは船員、漁師、クルーズ船の乗客などに呼びかけ、見つけた人には100ドルの謝礼を渡すことに。アヒルのボディーには連絡先のメールアドレスがスタンプされ、謝礼についてはイヌイット語を含む3カ国語でメッセージが書かれています。
関連するURL/媒体
http://www.guardian.co.uk/environment/2008/dec/22/nasa-arctic-icecap-climate-change