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Climate Change

地球の息づかいを見つめる「いぶき」、無事宇宙へ

2009.01.30 山田 由美

1月23日午後12時54分、世界中の関心を集める中、種子島宇宙センターからH-2Aロケットが発射され、搭載されていた温室効果ガス観測技術衛星 GOSAT「いぶき」が無事宇宙の軌道に乗りました。「いぶき」は、この衛星の愛称で、地球が排出や吸収する(息づかいする)二酸化炭素(CO2)やメタンを観測するミッションを持っていることから名付けられました。実は地球温暖化の原因となっているそれらの排出量は全世界で282点(2008年10月 16日現在)でしか測定されておらず、その地域も測り方にも偏りがありました。しかし「いぶき」は5万6000点の観測ポイントを持ち、3日で全球のデータを取得します。その高密度かつ均質なデータは、温暖化予測の精度を上げることに貢献すると言われています。

国内ではJAXA(宇宙航空研究開発機構)、環境省、国立環境研究所が共同でデータ解析を行い、国際的にも広く情報が共有される予定。待ったなしの温暖化問題への対応に向け世界中がこの画期的な衛星のデータを待ちわびています。約3カ月の機器の確認を経て無事にデータが地球に送られてくることを祈ってやみません



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種子島、日本 (日本

山田 由美