the Earth
2009.02.12 あふりかくじら
携帯電話でショートメッセージを一通送れば、受信した側で送金の受け取りができる。そんな簡単で便利なサービスがケニアで広がっています。
M-PESA (PESAとはスワヒリ語で「お金」の意味)は、英国Vodafoneとケニア携帯電話大手のSafaricomがタイアップして開始した送金サービス。2007年の商用化後、多くの人が銀行口座を持たないケニアでは爆発的な人気となり、登録利用者数は約500万人に達しています。
都市部に出稼ぎに行っているSafaricom利用者がM-PESAの代理店に登録し、現金を預けてメッセージを送ると、受信した農村部の家族が地元の代理店(ガソリンスタンドや商店など)から現金を引き出せるという使い方のほか、請求書の支払いなど様々な利用方法がある便利さに加えて、手数料が低いことが人気の秘けつのようです。
ケニアの金融業界からは、銀行ライセンスのない企業が送金サービスを行うのは違法ではないかという声が上がっていましたが、2008年12月、ケニア財務省はM-PESAをセキュリティも万全の安全なサービスとして認めました。Safaricomの競合 Zain社も、同様の送金サービスへの参入を図っているようです。
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