the Earth
2010.07.19 高橋 彩
6月3日を「ペーパーレスデー」と定めたアブダビ環境庁の活動が広まりを見せ、2011年からは、国連でも6月15日を同記念日にすることが決まりました。毎年この日には紙の消費を減らし、水や木の浪費、二酸化炭素の排出を抑えることで環境資源を守ろうという試みです。
ペーパーレスデーは2008年に始まりました。これまでに141の企業や学校などの12万6756人が参加し、UAEの二酸化炭素排出を4287キロ抑えることに成功しています。ウェブサイトを通じて登録した個人参加者は、58%がアブダビから、41%が他の首長国からでしたが、このほかにインドやドイツ、アメリカや南アフリカからの参加者も見られました。
参加者ができることとして、公式サイトでは「新聞を買わずに、オンラインで読もう」「印刷する前に考えよう」「3Rに従おう;減らす(reduce)、再利用する(reuse)、再生利用する(recycle)」「電子メールでファクスを送ろう」など10の試みを挙げています。
ほかにも、コピーやプリントをやめるといった行為が難しい学校に向けては、「新聞でバッグを作り学校のロゴを入れてお店に寄付する」といった活動方法の提案もしています。
イベントに触発されて、朝の時間帯は必要な場合以外、教室や廊下の電気を消したり、お知らせやワークシート、成績表をインターネットに切り替える学校もあるそうです。一人ひとりができることは、ほんのささいなことかもしれませんが、そのすべてが大きな変化につながっていくのでしょう。
関連するURL/媒体
http://gulfnews.com/life-style/environment/abu-dhabi-pupils-make-paperless-day-a-success-1.650597