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時代は「.com」から「.earth」へ?

2010.08.16 関 和音

8月2日、「ワールドドメインカップ(WDC)」の優勝ドメインが発表されました。世界各国から寄せられた1万を超える応募の中から、見事優勝ドメインに輝いたのは「.earth」でした。

ワールドドメインカップとは、これまで「.jp」や「.com」など全21種の決められた単語しか使えなかったジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)に自由な言葉を申請することが出来るようになったことから、賞金1万ドルを賭けて開催されていた新ドメイン名のコンテストです。優勝ドメインはコンテストを主催したインターリンクが、ドメインの管理団体であるICANNに申請し、認可が下り次第、販売が開始されます。

ネットユーザー投票総数7500票のうち、「.earth」は約40%を占める約3300票を獲得。新ドメインとしての強い人気を集めました。「.earth」応募者254人には1万ドルの賞金が分割して支払われるほか、今後10年間に渡り1ドメインが売れるごとに1ドルが支払われます。

興味深いのは、「.earth」を支持するユーザーの投票理由です。「物事を個人でも国でも無く、地球全体で考える時が来た」といった環境問題やグローバル化を意識したコメントが目立ちます。
 
かつてアメリカでは、自社のウェブサイトのアドレスとして「.com」を取得し、社名に添える「ドットコム企業」が新たな企業形態として、高い評価を受けました。

ITバブルの崩壊から10年を経た今、「.com」に代わり、支持を集めるのは「.earth」を取得する企業になるかもしれません。



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関 和音