the Earth
2010.11.24 関 和音
11月1日より、国内最大級のオンラインゲームコミュニティー「ハンゲーム」にて、アバターを利用した難民支援活動「Peace Avatar(ピース・アバター)」プロジェクトがスタートしています。
「小さなファッションが、世界を変える。」をスローガンとする同プロジェクト。12月15日まで設置予定の特設サイトでは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が支援する15カ国の民族衣装アバターを1点200円で販売し、その収益の一部をUNHCRの難民支援活動に寄付しています。また、同サイト上では民族衣装と共にその国の難民生活の実態を説明。UNHCRの活動についても紹介しています。寄付された金額で身を横たえるためのマットレスや水を入れる容器が購入できるなど、具体的にどんな難民支援ができるかもわかる仕組みになっています。
同サイトで販売されている民族衣装アバターを実際にチェックしてみると、そのデザインからは良い意味で一般的な社会貢献のイメージとは遠い、ポップな印象を受けます。難民の伝統的な服装が、オンライン上のコミュニティーであるハンゲームにてオシャレなアイテムとして魅力を発揮していることは、興味深い点ではないでしょうか。
多くの人々にとって、難民生活の実態は決して身近なものではないでしょう。海外に比べて寄付市場が小さいとされる日本では、難民支援活動に対する寄付が、思うように集まらないといった問題があります。
そのような現状を変えていくための一歩として、インターネット上のアバターに着目した本キャンペーンはとてもユニークな取り組みではないでしょうか。今後の展開に注目していきたいと思います。
関連するURL/媒体
http://festa.hangame.co.jp/shop2010/peaceavatar.nhn