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実は皆、仕事が嫌い? 5億のつぶやきから「世界の気分」を分析

2011.10.05 関 和音

Pub Night:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by igormazic

国や文化の違いは非常に大きなものです。ところが最新の社会学研究により、どうやら人間には国や文化を超えた「感情パターン」があるらしいということが分かってきました。

「肯定的な感情は朝がピーク。仕事の時間中に徐々に機嫌が悪くなるものの、夕方になると立ち直る。そして、否定的な感情は週末にはかなり低下する」

米コーネル大学の社会学者スコット・ゴールダー氏とマイケル・メーシー氏の研究チームが過去2年間に84カ国の2400万人が投稿した5億900万のつぶやきを分析したところ、上のような傾向が国や文化を問わずに見られたそうです。

今回の研究結果を受けて、米ピッツバーグ大学医学部の心理学者ブラント・ハスラー氏は「1日の間に見られる肯定的な感情の一定したパターンは、人間にとって根本的な性質の一つだ」と語ります。ただし「twitterのような特有な形のコミュニケーション(から得られた結果)を、人間感情全体に一般化することは注意しなくてはいけない」とも述べています。

ソーシャルネットワークの普及により、可能となった今回の研究。ゴールダー氏とメーシー氏は、特定の言葉を入力するとtwitter上でいつ使われているかを表示するサイトも併せて開始しています。メーシー氏のお気に入りの検索語は「happy hour」(勤務後、レストランやバーに集う時間帯)。データによると、土曜の夜はけんかが増えるそうです。もしかしたら、仕事のうっぷんをお酒で紛らわせたり、ついついけんかをしてしまうのもまた「人間の根本的な性質の一つ」なのかもしれませんね。



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