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米ゴスペル聖歌隊のお寺ライブで被災地を笑顔に

2012.03.21 平澤 直子

2006年、石巻・西光寺にて阿弥陀仏像の前で歌うゴスペル聖歌隊 (c)ウスダミホ

東日本大震災からちょうど1年経った3月11日、宮城県北部の登米(とめ)市でゴスペルワークショップが行われました。ワークショップを行ったのは音楽家のウスダミホさん。ウスダさんと交流のあるセラピストやカウンセラーが主催した被災者の方々に話をする場を提供するイベント「までえとも時間」(までえ=宮城の方言で「ていねいに」)に招かれてのことでした。

「初めは声が小さかった参加者も、最後には身体を揺らして、大きな声で、笑顔で歌っていました。月並みな言葉かもしれませんが、音楽にある、人を歓喜させる力は本当に大きいと感じました。音楽を聴くのも素晴らしいことですが、参加して作り上げていく音楽は参加している人に生命力の源を呼び起こすように思います」と、ウスダさん。

彼女は、そんな音楽の力による復興支援プロジェクト「Hands of Love」も計画しています。被害の大きかった宮城県石巻市にあるお寺、西光寺とその周辺地域を、米シアトルのゴスペル聖歌隊「Total Experience Gospel Choir」 が支援するプロジェクトです。

同隊はこれまでにも、2005年にルイジアナ、ミシシッピなどアメリカ南部を襲ったハリケーン・カトリーナの被災地支援、2010年のハイチ地震の被災地支援など、様々な社会活動をしてきました。偶然にも震災以前に西光寺でコンサートを行い、「信じるものは違うけれど目指す場所は同じ」と、同寺と絆を深めてきた同隊。昨年の大震災のニュースに、「お世話になった西光寺を、今度は私たちが助ける番」と、支援を申し出てくれたそうです。

本年5月、同隊は来日し、西光寺で無料コンサートを行うほか、香川、栃木、東京でもコンサートを行います。「私は被災している方へ歌を歌った時にその場がふわっと変化していき、人々の表情が明るくなるのをそばでみてきました。そのような経験から、今回の支援が音楽を通じて行われるのが私の中ではリアリティーがあり、かかわる意味があると確信しています」とウスダさん。

なお、本プロジェクトでは、音楽で人々を笑顔にする支援だけでなく、支援金を通した援助も行われます(※)。公演の詳細はこちらまで。

※東京公演での売上げ金の一部は西光寺に支援金として送られます。



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平澤 直子