the Earth
2010.03.11 西久保 美千代
子どもアース・ビジョン大賞を受賞した「映像詩 里山―森と人 響きあう命」(日本/監督:菊池 哲理)より
3月5日から7日まで、新宿の四谷区民ホールで「アース・ビジョン地球環境映像祭」が開催されました。
映像を通して地球環境を考えることを目的とした、アジアで最も歴史のある映像祭です。1992年に始まり、今年で18回目を迎えました。
「環境映像部門」からアース・ビジョン大賞、「子どものための環境映像部門」から子どもアース・ビジョン大賞、また各部門からアース・ビジョン賞が7作品ずつ選ばれました。特に今年は、名古屋で生物多様性条約第10回目締約国会議(COP10)が行われることから、特別賞-生物多様性という新しい賞も設けられました。受賞したのは、絶滅の危機にある渡り鳥クロツラヘラサギを描いた『国境のない鳥』(台湾、2009年)。これらに2008年と2009年に子どもアース・ビジョン大賞を受賞した2作品を加えた計19作品が上映されました。
森、海、島、川、雨、お米、サンゴ、鳥、ミツバチと、それぞれの作品のテーマも多様で、あらゆる分野が危機的状況に陥っていることがわかります。地球全体が悲鳴をあげているのです。どの作品も製作者の地球に対する愛がひしひしと見る者に伝わってくる力作で、植物や動物のけなげに生きる力や、自然の偉大な美しさに、会場のあちこちから感嘆の声があがったり、涙ぐんでいる方もたくさんいました。
子どもから大人まで、皆にわかりやすいメッセージを送ってくれた映像祭。地球の豊かな自然を守るために、私たちにできることは、と改めて考えさせてくれた3日間でした。
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