Think the Earth

Abu Kraya school, UAE (4):Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by dougbelshaw

アブダビ環境庁（EAD）及びアラブ首長国連邦慈善基金は2月28日、70万ディルハム（約1600万円）の「エコファンド」の設立を発表しました。これにより、EADが掲げる「持続可能な学校計画」を実施する130の中学・高校が環境基準の向上を目指し、子どもたちの環境意識が高まることが期待されています。

「持続可能な学校計画」を実施する学校では、「エコクラブ」をつくることが奨励されます。子どもたちはエコクラブの活動を通して、例えば、校内のゴミを減らしたり、節水するといった目標を立てたり、環境に影響を与える緑地での農薬や肥料の使用回数をチェックしたり、校内にいる鳥や虫などの生きものを調査する経験学習を行います。そして、この子どもたちの実体験が両親や地域の人たちに伝わることも期待されています。　

EAD環境部門責任者のエドアルド・ゴンサルベス氏は、「2009年にこの計画が立ち上がってまもなく、環境問題への意識を広めるには学校のエコクラブへの財政支援が欠かせないことが明らかになった」と述べています。資金があれば、130の中学・高校のエコクラブで年2回は環境イベントを開催でき、生徒たちや地域社会を対象にした大規模なボランティアイベントも計画できると言います。

「若い世代を応援することが、未来のエコリーダーを育てることにつながる」とゴンサルべス氏。アラブ首長国連邦慈善基金環境部門責任者であるラムヤ・ファイサル氏は、エコファンドが「学校の環境教育を推進し、生徒たちや地域社会でのサステナブルな動きを後押しできれば」と話しています。