Energy
2009.01.09 山田 由美
米国ネバダ大学の研究チームが、コーヒーを淹(い)れた後に残る粉から、バイオディーゼル燃料を抽出できることを発見しました。チームの一員がコーヒーを飲み忘れて一晩放ってしまったところ、翌朝油が浮いていることに気付いたのが発見のきっかけ。数軒のスターバックスで合わせて約23キロの使用済みコーヒー粉をもらい、オイルの抽出から燃料までの変換を成功させたそうです。
使用済みコーヒー粉は10-15%の油脂を含んでおり、その割合は他の原材料より若干少ない程度。その手法は特殊なものでもなく、1ガロン(約4 リットル)あたり約1ドルで生成できるということです。使用済みのコーヒー粉を大量に確保するのが難しいそうですが、研究チームは今年小規模に稼働を試みることになりました。
消費量から換算すると世界中の使用済みコーヒー粉で年間数百万ガロンのディーゼル燃料ができることになりますが、その量は実はアメリカ国内で消費されるディーゼル燃料の1%以下。それでも廃棄物から燃料を作ることを目指す研究チームの努力は大きな一歩であるはずです。
ちなみに車からはコーヒーのアロマが排気されるそう!
関連するURL/媒体
http://www.nytimes.com/2008/12/16/science/16objava.html?ref=science&pagewanted=print