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Energy

電気自動車を3分で超急速充電

2010.07.16 奥山 賢治

Mitsubishi MiEV:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by JMRosenfeld

ガソリンの代わりに電気を使って走行する電気自動車。有毒な排出ガスは出さず、エネルギー効率が優れているため、各自動車メーカーが次々と販売しています。しかし、そんな中、問題視されているのが、充電時間。電気自動車の充電は通常、家庭用の100Vコンセントを使用して、約4-16時間、急速充電器と言われるものでも30分で80%の充電が一般的。しかし、この度、JFEエンジニアリング(本社・東京)が開発した「超急速充電器」はたった3分で50%、5分で70%まで充電できる優れもの。フル充電で160キロの走行ができる三菱自動車「アイ・ミーブ」の場合、3分の充電で80キロの走行が可能なのです。

「超急速充電器」は蓄電池と瞬時に電力放出する特殊な電池を内蔵。従来の充電器は電線から電力を取り入れて、充電するのに対し、「超急速充電器」は夜間に電力を蓄えておき、充電時に一気に電力を流し込むもの。さらに変圧設備や大容量ケーブルなどを必要とする従来の充電器が1000万円程度かかるものの、「超急速充電器」の設備投資は600万円程度とコストパフォーマンスにも優れています。同社は実証実験の後、2010年度内にガソリンスタンドやコンビニエンスストアなどに売り出す計画です。

電気代が日中の約1/3で済む夜間電力を使用し、電力供給の安定化とCO2削減に貢献してくれる「超急速充電器」。今話題のエコカー減税に加えて、電気自動車の普及に、さらなる拍車をかけてくれることを願うばかりです。



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