Energy
2010.11.11 アマサワエンジィ
米国では、商業ビルのエネルギー消費が、国全体のCO2排出量の約20%を占めているとされています。これらのエネルギーを削減しようと、米国の人気ダイエット番組、「The Biggest Loser」 のアイディアを借り、EPA(アメリカ環境保護庁)が第1回、「全米建物コンテスト」を開催しました。
一次選考に応募した約200件の建物のうち、コンテストの参加資格を得たのは14件。小学校、ショッピングモール、大学宿舎やホテルなど、いろいろな州の多種多様な建物が含まれていました。コンテストではダイエット番組のルールを適用し、各チームが平年の使用量に比べ、昨年9月1日から今年8月31日までの1年間にどのくらいのエネルギーを削減できるかを競い合いました。
そして勝者が発表されたのが10月26日。見事グランプリに輝いたのは、ノースカロライナ大学の学生寮モリソン・ホール! この宿舎では住人の学生と建物の管理者が一体になって活動し、1年間で35.7%のエネルギー削減を達成しました。ちなみに惜しくも2位だったメリーランド州のデパート店は、31.7%の削減を達成しました。
コンテストのウェブサイトには、建物管理のコツなどがたくさん載っており、各挑戦者への技術サポートには、ポートフォリオ・マネジャーというエネルギー消費量を管理できるオンラインツールも提供されました。今年の反響を受けて、来年もEPAはこの建物ダイエットコンテストを行う予定だそうです。
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