Energy
2010.11.25 大野 多恵子
9月の回収調査で集まった衣料の一部(ケアコミュニティ・原宿の丘にて)
クローゼットの中に増え続ける服、あなたはどうしていますか? 「もったいない」けれどほとんどを泣く泣くゴミに出しているのが現状では? しかし、綿製品はバイオエタノールに再資源化できるのです。この技術を開発したのが日本環境設計株式会社で、シブヤ大学の衣料循環ゼミ生とともに、9月から衣料循環のしくみ作りを目指した調査を始めています。
2009年に、日本環境設計は経済産業省などの支援を受け「FUKU-FUKUプロジェクト」として無印良品やEDWINなどの店舗で回収実験を実施してきました。シブヤ大学は、「街がまるごとキャンパス」「誰でも先生、誰でも生徒」をキーワードとした新しい教育の形を目指すNPO法人。1月の授業がきっかけで誕生した衣料循環ゼミでは、リユースとリサイクルの2種類に分けた衣料回収を行いながら、資料展示やアンケート調査を行っています。
日本で毎年捨てられる服は年間約197万トン。東京ドーム3個分にもなるのです。循環型社会を目指す日本で、ペットボトルなどの法令整備はされているものの、衣料品リサイクルについては、まだまだ課題は山積です。調査をきっかけに市民の意識が盛り上がれば、まずは大切な道すじとなるのでは。
衣料回収調査、今後の予定は11月28日「ケアコミュニティ・原宿の丘」にて。12月と2011年1月にも開催予定。詳細は、こちらから
関連するURL/媒体
http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=583