Food
2012.12.10 河内 秀子
昨夏オープンした「Veganz」 photo by Hideko Kawachi
肉料理の印象が強いドイツ。しかしここ数年、大都市ではベジタリアンにシフトする人が増えています。ドイツベジタリアン連盟(Vegetarierbund Deutschland、VEBU)の発表によれば、2009年までは新会員の増加率が年間10%ほどだったのが、2010年には29%、2011年には40%、この傾向は2012年も続いているそう。 ドイツ国民の1割近い600万人がすでにベジタリアンです。
その背景は様々。ダイエットや動物愛護、そしてO-157などの腸管出血性大腸菌(EHEC)の流行やダイオキシン汚染事件など次々と報道された食肉スキャンダルも拍車をかけていますが、いまは環境問題に関する観点から菜食主義を選ぶ人が増えているとか。
ベルリンには2011年夏、ヨーロッパ初のオールヴィーガン&オーガニックのスーパーマーケット「Veganz」がオープン。食品はもちろん、化粧品やペットフードにいたるまで5000点の商品全てが植物性です。店の入り口にはヴィーガン食品だけでなく、ローフード(※)やグルテンフリーのケーキや軽食が並び、人気を集めています。
※加熱しない生の状態か、48度以下で調理した食材を用いた食品。
ベルリンのソウルフード「ケバブサンド」の屋台もベジタリアン向けは行列ができるほどの人気。でも名物「カレーソーセージ」はやっぱり肉のものが好評のようです。
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