Food
2014.01.21 平澤 直子
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1月14日、森永製菓が日本のナショナルブランドメーカー(※)初の国際フェアトレード認証マークが付いたチョコレート、「森永チョコレート<1チョコ for 1スマイル>」を発売しました。このチョコレートは、同社が2008年から行っている「1チョコ for 1スマイル」キャンペーン(対象商品1つにつき1円をカカオ生産国の子どもと農家の支援に充てる活動)により支援した地区(ガーナ、アシャンティ州)で収穫されたカカオから作られており、チョコレートを販売する→売り上げから寄付を積み立てる→カカオ生産国の子どもと農家を支援する→支援地のカカオでチョコレートを作る、という好循環を達成した記念すべき商品といえます。
実際、チョコレートの生産にはカカオ豆や砂糖の栽培から始まる長いプロセスがあり、そこには児童労働や貧困、森林の減少や生物多様性の危機などのさまざまな問題があります。それらの問題を解決する方法としてフェアトレードやオーガニックなど、生産者にも環境にもやさしいチョコレートの普及を推進している団体チョコレート・アライアンスは1月26日、アースデイマーケットの一環として、「愛のチョコレート・マーケット」を開催します(場所:東京・代々木公園)。同マーケットには、森永製菓と協働で、前述のガーナ、アシャンティ州のカカオ生産地を支援しているNGO ACEの「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」や、フェアトレードブランドPeople Treeの各種チョコのほか、パプアニューギニアのチョコレートなどの珍しい商品もお目見えし、また、連動したトークショーや料理教室も予定されています。
また、東京のライフ・クリエーション・スペース OVE南青山でも、1月17日から2月16日まで、「フェアトレード バレンタイン 2014」が開催されます。人や地球にやさしい商品やサービスを購入・発見できるサイトSoooooS. (スース)とのコラボレーション企画であるこのイベントでは、オーストリアのフェアトレードチョコや希少種のカカオを使ったチョコレートなどが販売される予定で、「愛のチョコレート・マーケット」とはまた違った品揃えが期待できそうです。
なお現在SoooooSでも、「ソーシャルなバレンタイン特集」 を展開中です。こちらでは幅広い品揃えのチョコレートのほか、バレンタインギフトに使えそうな、伝統技術を使った織物やアクセサリーなども紹介していますので、各種イベントに足を運べない方、チョコレート以外のギフトをお探しの方にはこちらもおすすめです。
また、お子様と一緒にバレンタインを楽しみたい方、フェアトレードについてお子様とともに学びたい方には、フェアトレードガーデン世田谷の工作イベントもおすすめです。子育て中のママ2人が立ち上げたグループとあって、会場は普段から育児サークルも利用している地域共生のいえ「岡さんのいえ TOMO」ですので、赤ちゃん連れの方も安心して参加できそうです。
バレンタインには愛あるチョコレートを。今年のバレンタインが、遠く離れた生産国の人々にも地球にも愛を伝えられる日になりますように!
※全国規模で展開するブランドを有するメーカー。
関連するURL/媒体
http://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/overview/product.html