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Food

世界食料デー あなたの余分なカロリーを途上国の子どもに

2014.10.30 平澤 直子

Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by CIAT

10月16日の世界食料デー(※1)にちなみ、日本では毎年10月、食や飢餓に関するさまざまなイベントが開催されています。それをけん引するのが「『世界食料デー』月間」。日本のNGO/NPOや国際機関など9団体が集まり、共同で情報を発信したり、イベントを開催したりする取り組みです。

現在、世界では、8億500万人、割合にして9人に1人の人が飢えているといわれています。サハラ砂漠以南の地域では約4人に1人。これは決して世界の食料生産が追いついていないわけではなく、気候変動による地域的な収穫量の減少、価格変動に影響される食料生産・調達構造、現金収入の欠如など、さまざまな要因によるものと考えられています。

こうした世界の食料分配の不均衡を正そうとする団体は数多くありますが、そのうちの1つ、NPO法人TABLE FOR TWO Internationalでは、11月30日まで、「100万人のいただきます!」キャンペーンを実施しています。

同団体の核となる「TABLE FOR TWOプログラム」は、レストランやコンビニエンスストア、インターネットなどで対象となるヘルシーな食事・食品などを購入すると、購入金額の一部が開発途上国の子どもの学校給食となるもので、購入する側は余分なカロリー摂取を押さえ、途上国の子どもは栄養を摂取できるという、両者ともに健康になれる仕組みです。「100万人のいただきます!」キャンペーンでは、この仕組みおよびオンラインでの参加で、合計100万食の給食をアフリカの小学校に届けることを目指しています。

2010年より開催しているこのキャンペーンですが、今年は新たにiPhoneアプリ「TableForTwo(※2)」からの参加も可能になりました。レストランやイベントに足を運ぶのが難しい人はぜひこのアプリでご参加ください。また、アプリのダウンロードが難しい人はインターネットで世界の食料事情について知るだけでも良いかもしれません。その際はぜひ、この可愛い動画「のこりものがたり」をご活用ください。わかりやすく面白いので、子どもの食育にも使えそうです。

※1 世界の食料問題を考える日として、1981年、国連により制定。世界の一人ひとりが協力しあい、最も重要な基本的人権である「すべての人に食料を」を現実のものにし、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的とする。

※2 食事の写真をiPhoneでアップするだけで、カロリーと栄養バランスを自動解析する食事バランス診断アプリ。ヘルシーな食事をアップしたり、アプリのトップ画面に表示された他ユーザの食事写真を評価した場合、協賛企業から開発途上国の子どもたちに学校給食が寄付される仕組みになっている。



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