Food
2009.01.24 河内 秀子
ベルリン中心部から、南東に70kmほど離れたダーメ=シュプレーヴァルト。農地が土地の4割近くを占めるこの地区が昨年末、エコ農地の広さでドイツトップに躍り出て、注目を集めています。
EG-Oeko-Verordnung(EUオーガニック通達)に沿った農薬や窒素肥料、人工的な飼料添加物を極力使わない有機農法を行う農家は、ドイツ全体では、5%に過ぎません。しかしこの地区では、7万5000ヘクタール以上の農地のうち、約3割に当たる2万2700ヘクタールがオーガニック農地! ここ数年のエコ農家の増加の背景には、ブームによって需要が増えたということだけでなく、シュプレーヴァルト生物圏保護区という広い自然保護地区が近くにあることが一因のよう。オーガニックへの転換で収穫高が減少するのは否めないものの、国やEUからの補償もあり、売り上げも順調に伸びています。エコブームの過熱で品不足が心配されるベルリンですが、こういった近郊農家の頑張りもあり、地産地消の動きも盛り上がっています。
関連するURL/媒体
http://www.tagesspiegel.de/berlin/Brandenburg-Oeko-Landbau;art128,2693402