Food
2009.01.27 河内 秀子
「この味は、ホモジナイズ処理をしないことで生まれます」と牛乳を解説するベルリン郊外の有機酪農家。(C)Hideko Kawachi
1926年にベルリンで始まった農業、食品産業、造園のための見本市「グリューネ・ヴォッへ(国際緑色週間)」。今年は1月16-25日に開かれ、56カ国から1600の参加者が集まりました。11万 5000平方メートルの見本市会場いっぱいに、食材やドリンクがずらり。試食が充実していることもあって一般客にも人気で、今年も40万人以上が来場しました。
しかし、広い会場で興味があるものを見つけるのは至難の業。今年初めてメッセ側が、家族向けやドイツ各地の食材を楽しみたい人向けなど、10のツアールートを提案しました。
オーガニックに興味がある人のためのツアーのメイン会場「ビオマーケット」は、昨年、一昨年の200平方メートルから一挙に3000平方メートルの大会場へ移動。今年から、ビオパン、ビオワイン、ビオ農家などのプレゼンテーション場所をより広く、充実させました。試食コーナーでは、濃厚な牛乳の味や香り高いワインに来場者から驚きの声が。農家の人は自作の製品を説明し、お客との質疑応答も。じかに作り手から有機農法への試行錯誤や工夫を聞くことができる、貴重な機会でした。
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