Food
2009.07.06 岩井 光子
ネコじゃらしビールに、どんぐりビール―。埼玉県小川町で自らが育てた麦や雑穀、里山の木の実などを使って地ビール作りに取り組み、2004年に「麦雑穀工房マイクロブルワリー」を始めた馬場勇さんが、このほど東京学芸大環境教育実践施設と雑穀発泡酒を共同開発しました。
新発泡酒の名前は「Sobiboビーボ」。原料には、同大と提携する山梨の畑で育った在来種の有機キビと有機アワを3割使用。ビーボはウズベク語でアルコール飲料の呼称で、Sobiboは「素のままの美しい暮らし」を表す造語だそう。
企画は、雑穀研究者である東京学芸大の木俣美樹男教授が同大の創立60周年記念パーティーに出す発泡酒の開発を馬場さんに持ちかけた昨夏からスタート。雑穀の風味が豊かに香る「華やかでこってりとした味」に仕上がったと言います。
お披露目パーティーは新インフルエンザの影響で中止になってしまったそうですが、今後も「ヤマグリなど里山の資源を使ったビールを作りたい」「小川町産100%の原料を目指したい」と研究に意欲的な馬場さん。醸造免許を取得したのは、原料の個性を五感で感じる幸せはもちろん、「脱穀せずに皮ごと無駄なく使える」ことも大きかったとか。エコでヘルシーな個性派ビール、応援したいです。
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http://www.saitama-np.co.jp/news06/28/05x.html