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2011.07.30 関 和音
LOLLIPOP:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by rgvince4476
幼いころ、カラフルなロリポップ・キャンディーに心をときめかせた人は多いのではないでしょうか? 単色のものや渦巻き状のもの、キャラクター入りのものまでたくさんの種類があるロリポップ・キャンディーですが、子供向けのイメージが強く、大人になってからも変わらず口にするという人は少ないかもしれません。ところが近ごろ、海外では少々変わった形でロリポップ・キャンディーが注目を集めています。
カナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリア市では、公共の場の酔っ払いや混雑、喧嘩(けんか)、破壊行為などへの新たな対処法として、特に若い男性を対象にロリポップ・キャンディーを積極的に配っています。カナダの建国記念日である7月1日に行われた3万人規模の花火大会では、警察とボランティアにより1万1000本のキャンディーを配ったところ、すぐに効果が発揮され、治安維持に役立ったそうです。
迷惑行為の抑制にキャンディーを使っている国は、カナダだけではありません。例えばイギリスではカナダの事例を参考に、クラブやバーの閉店後に起きる路上の騒ぎを鎮めるためにキャンディーを配っています。また昨年のサッカーワールドカップでも、フーリガン対策としてキャンディーが活用されました。
キャンディーの糖分が興奮を抑えるのか。はたまた飴を口にくわえているから、悪態をつけないだけなのか。キャンディーがここまで有効な理由ははっきりとは分かりませんが、何にせよキャンディーで迷惑行為が収まるならこれほど良いことも無いでしょう。暑さからか、無用な喧嘩なども増えがちな夏ですが、キャンディーでも舐めながら平穏無事に夏をしのげると良いですね。
関連するURL/媒体
http://www.wired.co.uk/news/archive/2011-07/22/lollipop-pacifier