Food
2010.02.12 宮原 桃子
2月17日-20日、ドイツのニュルンベルクで世界最大級のオーガニック・フェアBioFachが開かれます。20年目の今年のテーマは「Organic+Fair」、フェアトレードに焦点を当てています。出展企業約2500社のうち、フェアトレード商品を扱う企業は約360社。欧州最大のフェアトレード会社GEPAの他、アジアや中南米、アフリカのフェアトレード生産者団体も出展します。
同フェア事務局は、「フェアトレードと有機農業は同じルーツを持ち、目指すゴールも近い」とし、「オーガニック・セクターで、フェアな製造工程や労働条件、契約条件は重要な要素」としています。
確かに、オーガニックで環境を守ることは、人々の暮らしを守ることでもあり、またフェアトレードで生産者の暮らしを改善することは、そこにある環境を守ることも含みます。例えば、オーガニック&フェアトレード・コットンは、土壌などの環境を守るだけでなく、強い農薬を毎日浴びてきた農民の健康を守り、農薬を買うための借金から農民を解放するとともに(例えばインドでは自殺者が後を絶たない)、農民に公正な価格を保証します。オーガニックとフェアトレードは、自然と人間の持続的な発展を目指す上で、共通の要素を多く持っています。
オーガニックだけではもはや不十分で、フェアな賃金や労働条件、安全な労働環境のもとに人々が生産に携わるフェアトレード商品が求められているのです。
なお、BioFachは日本でも毎年開催されていますが、今後フェアトレード関連企業の出展が増えていくのは間違いないのではないでしょうか。
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