Food
2010.01.30 宮原 桃子
オーガニックが普及しているドイツでは、野菜や果物、乳製品、肉類、パン、加工品などのあらゆる商品に、ドイツでの有機認証を示す「BIOマーク」がついています。このマークがついた商品は約5万6000点(2009年12月)に上り、このマークを見かけない日はないといっても過言ではありません。
一方、これとは別に、EU各国共通のオーガニック・マークも存在するのですが、なかなか見かけることがありません。これまでは、このマークをつけることは義務でなく任意だったこともあり、ドイツではそれほど普及していなかったようです。
そこで欧州委員会は、今年の7月から新しいロゴマークに刷新するとともに、表示を義務にすることにしました(包装商品に限る)。新しいマークを多くの人々に知ってもらおうと、昨年、デザインやアートを専攻するEU加盟国の学生を対象にしたデザイン公募コンテストが開かれ、オンライン投票が始まりました。約3400点の中から選ばれた最終候補3点について、1月末まで、オンラインで誰でも投票できます。
人やモノの移動が多いEU。どの国に行っても誰にでもすぐ分かるオーガニック・マークが普及することは、消費者にとってもいい話でしょう。
新しいロゴマークが、これからどう浸透していくのか注目です。
関連するURL/媒体
http://ec.europa.eu/agriculture/organic/logo/competition/competition_en.htm