Food
2010.03.19 関 和音
日本科学未来館で3月22日まで開催中の「おいしく、食べるの科学展」。先端科学技術の視点より、味わいのメカニズムから食品の安全性まで幅広いテーマで展示を行っています。
今展の関連グッズとして話題を集めているのが、同館ミュージアムショップ「Miraikan Shop」とカフェ、そして、株式会社ユーグレナが共同開発した「ミドリムシクッキー」。実はミドリムシは「食糧危機を救う存在」としてとても期待されており、今展でも「未来の食材」として紹介されているのです。
わずか体長約0.1ミリのミドリムシ。緑色の外見ばかりに目が向いてしまいがちですが、なんとビタミンやミネラル、アミノ酸など人間が必要とする栄養素をほぼ全て持ち合わせています。しかも培養が容易であるため、現在途上国への食糧援助目的や宇宙食としての利用が検討されています。
ちなみにクッキー1枚当たりのミドリムシ含有量は約2億匹。こう聞くとなんだか腰が引けてしまいそうですが、食べてみるとバター風味のとても美味しいクッキーです。売れ行きはいたって好調で、同館の名物みやげとして、企画展終了後も継続販売が決定しました。
美味しいクッキーにぎゅっと詰まった最先端の科学技術。日本科学未来館に足を運んだ際には、ショップをのぞいてみては?
関連するURL/媒体
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/food/