Food
2010.05.30 西久保 美千代
PHOTO BY VLADIMIR BARRERA
メキシコの成人の肥満度は、隣国アメリカに次いで第2位。その「大人」に育てられているこどもたちの肥満度は、いまや世界第1位となり、大きな社会問題になっています。小学生の4人に1人が肥満といわれています。
メキシコ人にとって、タコスはとても身近な食べ物。野菜が少ない、脂質が多いという欠点はさておき、おいしさを更にひきたてる絶妙な組み合わせとして、ほとんどの人が炭酸飲料を選びます(一人あたりのコカ・コーラ消費量も世界一)。
多くのタコス屋さんで、こどもも大人もそろって、甘いジュースをガブ飲みしながらタコスを頬ばる姿が見られます。
運動不足も原因のひとつ。栄養と健康研究機関の最新の調査では、小学生が一日に飛んだり跳ねたりする運動の平均時間はたったの13分だそうです。
メキシコ政府は、学校の授業の中で毎日30分の運動の義務、校内売店の菓子販売禁止などの保健法改革法案を提出、先月下院で満場一致で可決されました。学校だけでなく、栄養をきちんと考えた食事などの家庭での親の協力も呼びかけています。
マヤ・アステカといった高度な文明を持っていたご先祖様たち、現在のメキシコ人のお腹の出っ張り具合にびっくりしているかも。
関連するURL/媒体
http://www.informador.com.mx/mexico/2010/201701/6/lucharan-para-detener-la-obesidad-con-leyes.htm