Forest
2008.12.02 高田 久代
インドネシア政府は、森林の喪失に歯止めをかけるため、11月28日から年末までに全国で1億本の植林を実施すると発表しました。
未開拓林の約70%がすでに失われしまったと推定されているインドネシアですが、まだ9100万ヘクタール以上の森林が現存しており、未発見のものも含む多くの熱帯性動植物が生息しています。
インドネシアの貴重な森を守るために行われた2007年の植林プロジェクトでは、目標の7900万本を大きく上回る1億本の植樹に成功。今年も雨期にタイミングを合わせ、1億本の大植林プロジェクトが行われることになりました。
「2007年植林プロジェクトの実現は、いかに国民の関心が高いかを表している。植林プロジェクトが地域の文化として根付くことを期待している」と、林業省の報道官であるMasyhud氏は話しています。
東南アジア最大の経済規模をもつインドネシアは、世界の温室効果ガス排出国の上位3カ国に数えられ、森林や泥炭地の破壊、山火事などが主な排出源といわれています。FAO(国連食糧農業機関)は、インドネシアでは1年で1900万ヘクタールと世界最速ペースで森が破壊されていると報告しています。
関連するURL/媒体
http://www.reuters.com/article/idUSTRE4AI2S920081119