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二酸化炭素の20%は熱帯林が吸収

2009.02.27 高田 久代

熱帯林は、大気中の化石燃料由来の二酸化炭素を約20%吸収している-世界中の熱帯の木々約25万本について40年間分のデータを調べた結果が2月19日付のネイチャー誌に発表されました。

報告によると、アフリカ、アマゾン、東南アジアなど世界の熱帯林は、毎年48億メートルトンの二酸化炭素を大気中から取り除いており、「熱帯林が果たす約50億トンの二酸化炭素除去作用を炭素1トン当たりの価格に換算すると、年間およそ130億ポンド(約1兆7500億円)に相当する」と研究に参加したリー・ホワイト氏(ガボンの気候変動主席研究員)は話しています。

また、これらの木々の全質量(主に幹)は、過去40年間で平均すると徐々に大きくなっており、より多くの二酸化炭素を吸収していることもわかりました。質量が増えている理由は正確にはわかっていませんが、大気中に増加している二酸化炭素が肥料のように働いているのでは、と推測されています。研究チーム代表でリーズ大学(イギリス)生態学者のサイモン・ルイス氏は、「木々はわずかに大きくなっているだけだが、木の半分は炭素でできていて、世界中に数多く存在するため大きな影響力がある」とし、温暖化防止の観点からも熱帯林保護の重要性を訴えています。



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東京 (日本

高田 久代