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「One for One」一足の靴が届ける幸せ

2010.11.03 中川 真琴

生まれてから一度も靴を履いたことのないザンビアの少年アレックス。村で靴が配られた日、「僕の順番が来る前に靴がなくなっちゃうんじゃないかと心臓がドキドキした」と、列に並んだアレックスは心配していました。

この靴の配布は、国際NGOのワールド・ビジョンと靴メーカーのTOMS(本社・アメリカ)が行う「One for One」という事業。TOMSで靴を一足買うと、途上国の子どもたちに靴が一足プレゼントされるという仕組みです。今年9月までの4年間で、ザンビアを始めアフリカ・アジア諸国の子どもたちに100万足以上の靴が届けられました。

今回One for Oneの対象地域となったザンビアのコパーベルト州では、多くの家庭が自足自給の生活を送っており、靴はぜいたく品。子どもや大人のほとんどが裸足で生活しています。裸足で過ごす子どもたちの足は寄生虫に感染しやすく、歩くのにも痛みを伴う子が多いのが現状です。村のチセンガ看護師は「寄生虫の治療には靴が一番の薬です」と言います。

「靴のおかげで足もきれいになり、もう人前に出ることも恥ずかしくない。大好きなサッカーもできるようになったんだ」と靴を受け取ったアレックスは嬉しそう。ザンビアの子どもたちに靴を届ける取り組みは、日本でも国際協力NGOのジョイセフが百貨店などと協力して行っています。



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このニュースの地域

ザンビア (アジア/オセアニア

中川 真琴