Imagination
2014.01.08 山田 由美
オランダに拠点を置くNPO「Mars One」が2024年に人間を火星に出発させる計画を発表してから約1年経った2013年12月30日、同団体は世界中の20万人を超える応募者から1058人を候補者として選別したと発表しました。この計画は片道切符で火星に移住し、そのまま居住するというもの。地球には帰ってこないので、火星で一生を終えることが明示されています。
それでも140を超える国から夢や冒険心を持った人々の応募が殺到しました。同団体が提示した条件に合えば18歳以上の誰もが応募可能で、実際選ばれた候補者の最高齢は81歳だったそう。国別にはアメリカ人が297人と最多で、カナダ人75人と続き、日本人も含まれています。詳細は公表されていませんが、今回落選した人が再度応募するチャンスも残っています。
応募者は1分間の自己PRビデオ提出が義務づけられており、サイトから見ることができます。このようにオープンに候補者は選別され、専門的な審査も受けつつ、オーディション番組のごとく視聴者投票なども行われます(変更の可能性もあります)。その後もこのプロジェクトの放映に関する権利などを売ることで移住に必要な莫大な資金を獲得していくのです。
計画によれば、候補者は2015年までに始まる8年間の訓練を経て、2024年にまず4人が火星に旅立ちます。その後も2年おきに新しい移住者が送り込まれ、コロニーが形成されていく予定。軌道にもよりますが火星までは約7カ月の旅。事前に整備しておく居住施設に住み、食糧や水を自力で確保していくことが求められます。
残念ながら私は身長の規定に1センチ足りなかったので、人類初の火星への足跡を残す候補者を応援することにします。
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